- 学長ブログ ある地方大学長のつぼやき -

三重大学長の「つぶやき」と「ぼやき」のブログです。

子どもたちはエコ活動の原動力
~環境教育の大切さ~

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    12月1日(土)NPO法人三重県地球温暖化防止活動推進センターの主催で、午前中は「エコ&みえ 子ども温暖化防止会議」、午後からは「美し国みえエコ1・2・3運動発表会」が三重県総合文化センターで開催されました。会場には約250人の子ども達やお父さんお母さんが集まりました。ちなみに、推進センター長は三重大学人文学部の 朴恵淑(ぱく けいしゅく)  教授です。

    まず、伊勢市の子ども達のすばらしい合唱に続いて、県内の子どもたちが、かわるがわる発表していきました。亀山市の里山公園自然体験(ザリガニつりの体験などの壁新聞)、鈴鹿ベルシティーの「お店体験隊」、伊勢市の勢田川水質調査やレジ袋活動、イオンチアーズクラブのドイツエコライフツアー、津市の子どもたちとパプアニューギニアの子どもたちとの絵の交換交流活動が紹介され、また、三重県ごみゼロキャラクター「ゼロ吉」の名付け親の小学校の1年生の方が、名づけた理由は、太っている形が数字の「0」に似ているから、と説明しました。

   パネルディスカッションは、子ども達に混じって三重県副知事の望月達史さん、三重テレビ副社長の本田隆志さんと私の3人の大人が登壇し、朴さんの司会のもとに、まず、小さい頃の思い出やこどもたちの発表の感想を求められましたので、亀山市で育った私も小さい頃に田んぼでザリガニつりをしたこと、そして、子ども達の環境への理解はしっかりしており、大人や周りの人に教えていただくことによって、地球温暖化防止のために大切な国民全体の意識向上が期待できることを話しました。 kankyo-3.jpg

   次に子どもたちから、三重大学、三重県、三重テレビそれぞれに対してどういうエコ活動をしているのかという質問がありました。私は、三重大学では、学生さんと教職員が協力して、町屋海岸の清掃活動やごみの分別回収などに取り組み、今年はISO14001の取得に取り組んだこと、材木からアルコールを作るような環境研究も行っていることを話しました。

    朴先生に対して、「環境活動をしようと思ったきっかけは何ですか?」という質問があり、朴先生は、韓国で小学校4年生の時 に、教科書で日本の四日市公害や水俣病のことが載っており、日本は韓国よりも産業が発展しているが環境問題で苦しんでいることを習ったことがきっかけと返事をされました。会場から自然に拍手が起こりました。

  (この場を借りていっしょうけんめいこのイベントのお世話をいただいた
    三重大学の学生さんと推進センターの方々に感謝いたします。)